当協会で学び一定の資格を取得された方々の運営による「和紙ちぎり絵教室」が全国にございます。新たにちぎり絵をお始めになる方はこれら教室で学ばれるのが実力養成の近道です。
当協会では自己研鑽や将来のちぎり絵教室開設のための会員制度、資格取得制度を設けています。段階は5級から師範までの7段階。既に多くの方が学ばれています。お住まい近辺の教室、或は本部教室に所属されることをお奨めしますが、所属せず個人学習をしていただくことも可能です。何れも指定教材の制作と合格認定により段階的に取得して行きます。
※会員の自由意思により級の取得を目的としない所属も可能です。
入会時に入会金及び年会費を支払うことで、会員資格を取得でき、地域サークルや教室に所属するか協会本部直轄の会員となります。会員になると「ちぎり絵制作セット」を会員割引価格で購入することができ、さらに指定された教材を提出して資格を取得することもできます。(資格制度参照)
※会員の自由意思により、サークル等に所属しても資格取得を目的とせずに自由に作品を制作することができます。また所属先のない個人会員でも資格を取得することができます。
資格取得を目的とする会員は、指定教材を5級から順に各級ごとに作品を協会本部に提出し、協会本部は審査添削を行い一定の基準に達している場合に合格通知を送付します。その後、会員は認定料を本部に払込み、認定書が授与され資格を取得することができます。資格を取得すると、資格級によりサークルや教室を開設することができます。さらに教材を協会既定の卸価格で仕入れることや助成金制度の特典を得ることができます。
協会本部教室では未経験者向け「ちぎり絵体験講座」を行なっています。また地方にお住まいの方にはお近くの教室、サークルをご紹介いたします。
始めての方でもマニュアルに従えばオリジナル作品が完成します。プレゼントや 趣味のコレクションとしてもお楽しみいただけます。
制作に必要な材料が一式入っていて、伝統手工芸、芸術としての和紙ちぎり絵をどなたでも簡単にご体験いただけます。初めての方でもマニュアルに従えばオリジナル作品が完成します。プレゼントや趣味のコレクションとしてもご活用いただけ一年中楽しめます。
【 セット内容 】
- ●原画手本(実物大)
- ●色紙13.5×12 (cm)
- ●下絵
- ●チャコペーパー(力ーボン紙)
- ●和紙各種
- ●粉末糊
- ●竹串
- ●制作手順書
※セット内容(絵柄によって和紙の枚数や色、種類は異なります)
【 別売品 】
- ●ちぎり絵制作技術の習得に役立つ『DVD ちぎり絵のつくり方』 1,800円(消費税別)
- ●完成した作品を飾る『手作り絵掛け』 400円(消費税別)
細かいテクニックは貼って行くうちに自然と身に付きます。基本的には和紙をちぎって予め下絵を描いた台紙に合わせて貼ってゆきます。
号数 | サイズ(縦×横) | 制作セット価格 | 作品数 | 代表的な絵柄 (※クリックで拡大します) |
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1号/ハガキ | 13.5cm×12.0cm/10.0cm×14.8cm | 650円 | 44絵柄 | |
4号 | 27.0cm×24.0cm | 1,700円 | 57絵柄 | |
6号 | 41.0cm×32.0cm | 2,850円 | 17絵柄 | |
6号奥の細道 | 41.0cm×32.0cm | 2,900円 | 22絵柄 | |
8号 | 38.0cm×46.0cm | 3,700円 | 2絵柄 | |
10号 | 54.0cm×42.0cm | 4,800円 | 4絵柄 | |
10号源氏物語 | 54.0cm×42.0cm | 5,200円 | 4絵柄 |
※お取り扱い商品は店毎に異なりますので各店舗にお問い合わせ下さい。
「和紙ちぎり絵制作セット」お取り扱い店舗様 (平成24年5月現在)
北海道 |
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宮城県 |
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東京都・埼玉県・神奈川県・千葉県・栃木県・群馬県 |
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愛知県・岐阜県・三重県・福井県・静岡県 |
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京都府・大阪府・兵庫県・香川県 |
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福岡県 |
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通販でもお求めになれます(楽天・ヤフー)
ご希望の方は当協会本部までご連絡下さい。
当協会和紙ちぎり絵制作セットのお取扱店様を募集中です。詳しくは協会本部までお問い合わせ下さい。
東京を始め協会本部、支部、地方教室主催の作品展示会が年間を通じて各地で開催されています。これらの展示会へお越しいただいたことがきっかけとなり新たにちぎり絵を始められた方もいらっしゃいます。
日本の四季に息づく花鳥風月。移り行く大自然の営みと人々の日常生活を自らの目で観て心に感じたまま和紙で描いてゆく。難しい技巧や細密性よりも感性を活かし、先ず制作者自身が楽しめる作品を創り上げる。創始者西村美沙湖が提唱した「自然流ちぎり絵」の根本はこの素朴さであり、「人と人の心を契る」を基本精神とします。色彩豊かな和紙を使った手工芸を自然体で楽しむことこそ自然流ちぎり絵の理念です。
「ちぎり絵」とはその名が示す通り数々の色に染められた和紙をちぎり、台紙(一般的には色紙)に貼りつけながら一作の「絵画」を創り上げる手工芸です。
和紙の繊維がもつ〝けば〟や〝縦横の目〟また一枚一枚微妙に異なる厚みや染め柄を活かすことで暖かみと独特の風合を持った作品になります。
その成り立ちは遠く平安時代に遡るとされ、華道や茶道と比較しても遜色ない歴史を有していますが、武士、僧侶の後ろ盾を基盤にせず襖、障子に使用された和紙は庶民の生活と深く結びついた市井の芸術として長い時を経ながら徐々に庶民の間に浸透して行きました。ちぎり絵製作の黎明期は江戸時代、娯楽としてのちぎり絵製作が興隆し始めたのは 昭和も40年代に入ってからともいわれています。
当協会の会員には80歳を越えたご高齢者や10歳の小学生も含まれることから、ちぎり絵は年齢に関係なく楽しめる芸術といえるでしょう。ここ数年の傾向として高齢者医療、特に介護の現場で「趣味や生きがい」を持つこと、「頭を使う」こと、それに「指先を使う」ことが身体を動かす事と共に高齢者の心身の健康にとって極めて重要とされることから、介護福祉の現場において手工芸技能保持者の役割がクローズアップされています。
また児童教育に関連し、従来とは異なる実践的教育の視点から和紙ちぎり絵制作が新たな指導法として注目されています。
日本書紀の記載によるとわが国に製紙法が伝えられたのは約1300年前とのこと。
奈良時代の黎明期を経て平安時代に入ると専門の工場から京の朝廷、役所へ届けられるまでになりましたが、厳しい自然条件下でのみ製造可能だった和紙は当然貴重品で、使用目的も限られたものでした。
平安中期以降になると農民など庶民の間でも紙漉きが行なわれる様になり、やがて紙漉きに適した自然環境を持つ地方で製紙の地場産業化が進み、所謂「和紙の里」が誕生しました。
江戸時代になると庶民の生活基盤も徐々に安定し、襖や障子用に新たな和紙の需要が出てきたことも手伝って各藩の製紙産業保護政策が促進されました。楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)などが原生し、清流に恵まれるなど限られた条件下でのみ漉くことができる和紙は鳥取県の因州和紙を始め、福井県の越前和紙、島根県の石川和紙など今も風土と技術を兼ね備えた特定の地域の伝統産業として引き継がれています。
因みに当協会では、鳥取県の因州和紙を使用しています。大因州製紙協業組合との長年にわたる染と漉きの技術研究によって、ちぎり絵に適した独自の和紙が開発され誰でも楽しめる制作セットが誕生したのです。
日本ちぎり絵文化協会名誉会長 西村美沙湖 明治38年生まれ。平成8年没。
兵庫県内の婦人会(会長)、民生委員、児童福祉委員、農協婦人部長などを歴任中に趣味として障子紙に色を塗り色紙に絵を貼ったことがちぎり絵制作のきっかけでした。
その後「老人大学」公開講座講師として忙しい日々を送りながら徐々に普及活動を広げてゆきました。
現在日本ちぎり絵文化協会及びちぎり絵文化学苑により遺志が受け継がれています。
<1970年代>
- ・現協会運営母体である株式会社リブライフ内に「リブライフちぎり絵研究会」を設立、和紙ちぎり絵製作者の人材及び組織作りを開始。
- ・ちぎり絵教材の企画制作、全国各地での和紙ちぎり絵講習会を開催。
- ・日本通信教育連盟(現ユーキャン)と業務提携。通信教育での普及に着手。
<1980年代>
- ・株式会社リブライフ内に「日本ちぎり絵文化協会」を設立。
- ・株式会社総通と業務提携。オリジナル教材を用いた通信教育を開始。
<1990年代>
- ・日本ちぎり絵文化協会正会員人数5千名、提携先会員を含めた通信教育講座会員人数4万5千名。また、ちぎり絵教室及び下部のちぎり絵サークル数が100に到達。
<2000年代>
- ・地方におけるちぎり絵組織の充実を促進。また大作を中心とした展示会の開催を進める。
- ●イーストマン・コダック社(作品名『コダックの猫』)
- ●フィジー諸島共和国首相、オーストラリア、シンガポール共和国大使館
- ●アメリカ合衆国、オーストラリア、ニュージーランド、パキスタンイスラム共和国など10カ国の在外公館
- ●UNHCR(国連難民高等弁務官)及びUNICEF(国連児童基金)(作品名『子供と凧揚げ』、『桜の木の下の親子』)
- ●ニュージーランドマルドーン首相夫人(作品名『黄色いつばき』、『ぼたん』)
- ●日中協会(作品名『パンダ』)
- ・日本テレビ番組「おしゃれ(当時)」
- ・NHK神戸放送局製作番組
- ・日本テレビ番組「ほんものは誰だ(当時)」
- ・日本文化センター「ちぎり絵講座」
- ・NET(当時)「しんびじん」
- ・東京12チャンネル(当時)「今何かしてみませんか」他
- ・「ちぎり絵入門」
- ・ちぎり絵童話「草原の風車」
- ・「ちぎり絵源氏物語絵巻」
- ・「ちぎり絵故郷の山河」他
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Q1. 絵心が無くてもできますか
A1. 教材にはお手本や下絵がセットされてありますので手順通りに作れば初心者の方でも絵心がなくてもどなたでも美しい作品を作ることができます。
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Q2. 年齢層はどのくらいですか
A2. 小学生のお子さんから80歳代の高齢者の方までと幅広く楽しんでおられます。
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Q3. どこで習うことができますか
A3. 本部では月2 回教室を開講しております。全国には協会所属の教室がありますのでお問い合わせいただければご紹介いたします。趣味として自宅で制作する場合はDVD を参考にして学習することもできます。
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Q4. 費用はどのくらいかかりますか
A4. 目的によって異なりますが、趣味として自宅で制作をしたい方は好きな絵柄の教材を自由に貼っていただくことができます。また、資格を取る場合は入会金2000円と年会費2000円を払い込み、当協会の会員になり、指定教材の制作をしていただきます。(詳しくは資料の請求をして下さい)本部教室に来られる場合は月謝制ではありませんので、教室開催日から各自ご都合のよい日の自由参加で1回の参加費は1000円と材料費が必要です。
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Q5. 資格を取得するコースがあるそうですが、どのくらいの期間が必要ですか
A5. 5 級から師範までの7 段階があります。個人差はありますが、5縲鰀2 級までが各2縲鰀3 ヶ月、1 級から師範までが各半年から1 年ぐらいが大体の目安となります。
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Q6. 資格を取得すると何か特典はありますか
A6. 資格を取得すると将来、協会の傘下でサークルや教室を開設することができる制度があります。
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Q7. サークルや教室の開設には費用がかかるのですか
A7. 最少人数3 名からのサークルや1 0 名以上で教室を開設して活動が可能になります。不特定の人への物販を目的としたものではなく教材を割引価格で仕入れることができる特典があります。詳しいことは協会本部へお問い合わせください。
- 会長
- 中山恭子 現参議院議員
- 理事長
- 西村伸彦
- 学苑長
- 西村由美 (雅号 由美湖)